モダンデザインの父 ウイリアムモリス 


「実用に値しないもの、美しいと思わないものを家においてはならない」という彼の有名な言葉の通り、スデンドグラスや家具、壁紙など住まいの実用品の中に美を追求した彼は、英国史上デザインに最も影響を与えた人です。


19世紀 英国の産業革命、ビクトリア女王統治文化隆盛の真っ只中、多方面で活動しました。
1873年ロンドン郊外のエセックス州ウォルサムストウに裕福なシティの株式仲介人の父を持ち、九人兄弟の長男として生まれました。その後、オックスフォード大学で学んだ彼は、中世のクラフトマンシップと建築の美学に感銘を受け、エドワードバーンズジョーンズやラファエル前派の画家ロセッティと知り合い、親交を深めていきます。家具、タイル、テキスタイルなどの製品の製造などを行うモリス商会を立ち上げます。

すべてにおいて高いクォリティの傑作で1866年から68年にかけて建設されたロンドンビクトリア&アルバート美術館の館内に作られた世界初の食堂で、緑色の壁の「グリーンダイニングルーム」内装をモリスやバーンジョーンズが手がけ、フィリップウエッブの設計、赤煉瓦の外観の「レッドハウス」、ロンドン北東の郊外には、幼き日のモリスが家族と暮らした家を改装ウイリアムモリスギャラリーやゆかりあるコツウォルズのケルムスコットマナーなど英国内には、ぜひ訪れてみたい彼のデザインが残るところがあります。

晩年、出版社 ケルムスコットプレスも設立し、チョーサー著作集を刊行。その本は、装飾活字と挿絵が作り上げる精緻な世界ー持つに値する美しい本とされます。美の追求し、妥協を許さなかったデザインは、亡くなってから120年近くの年月が流れても今もなお、そのの美しさに魅了されるのでしょうね。